「スーパースター・ガラ」の名にふさわしい陣容だ。ルグリ、ザハロワ、ガニオ、ヌニェス、ムンタギロフ、オシポワ……いまバレエ界に君臨する新旧のスーパースターが一堂に会する。

「スーパースター・ガラ」の名にふさわしい陣容だ。ルグリ、ザハーロワ、ガニオ、ヌニェス、ムンタギロフ、オシポワ……いまバレエ界に君臨する新旧のスーパースターが一堂に会する。 パリ・オペラ座の大エトワールとして日本でも数々の名舞台を披露し、またウィーン国立バレエ、ミラノ・スカラ座バレエの芸術監督として名伯楽ぶりを発揮するルグリが、この公演でダンサーとしての終止符を打つ。そのルグリの後を継いで、現在オペラ座の中心的存在として輝くガニオは、プティ振付『病める薔薇』、プレルジョカージュ振付『ル・パルク』、マリオット振付『月の光』の3作品を日本で初披露。いっぽうロイヤル・バレエで世紀のカップル、フォンテイン&ヌレエフを想起させる名パートナーシップで舞台を沸かせるヌニェス&ムンタギロフは、今回も舞台を興奮の坩堝に巻き込んでくれるに違いない。自ら先鋭的なクリエーターに次々新作を依頼し、かつてのギエムを思わせる活躍ぶりを見せるオシポワが、コンテンポラリー作品を日本で初披露するのも話題だ。すべてが見逃せないガラ公演である。
新書館「ダンスマガジン」編集委員 浜野文雄
